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仕事の整理・判断について

このページでは、仕事全体の設計思考についてまとめました。
「説明が伝わる/破綻しない」ことを最優先に、思考と制作プロセスを組み立てています。

ラフ段階で、主に次のような整理・判断を行っています。

 

打ち合わせ〜ラフの流れ
1. 抽象的な内容を、「構造として整理」する
2. 初めて読む人の視点で、「つまずくポイント」を補う
3. 情報が多いラフを、「役割から整理し直す」
Q&A どこまで相談出来ますか?

打ち合わせ〜ラフの流れ

 1. まず、全体の構造を見る

まずは、元になるテキストや資料を読み、
内容の構造と構成を確認します。

どこが「一番大事」なのか、
どこが「説明の核」になっているのかを大まかに把握します。

 2. 打ち合わせを通し、依頼者が「書きたいこと」を聞く

次に、実際の打ち合わせで要望をヒアリングします。

・目立たせたい部分
・本題の周辺の話

(*資料に書かれていない背景意図を、ここで拾うことが多いです。)

3.優先順位を整理し、ラフを作成する

集めた情報をもとに情報の優先順位を決め、ラフを考えます。

具体例1|抽象的な内容を整理した例(ビッグデータ)
具体例2|初学者視点で補った例(Linux概論)
具体例3|情報を整理し直した(ラフの調整)

具体例 1| 抽象的な内容を整理した例(ビッグデータ)

1.打ち合わせで情報を集める

ビッグデータのイラストでは、まず「ビッグデータ」の概念の説明を受けました。

・大量の情報が
・各地で
・リアルタイムに
・同時進行で動いていること

さらに、どんな種類の情報があるのかをいくつか教えてもらいました。

2.構図案を複数考え、最適な見せ方のバランスを探る

「雑多な様子」と聞いていたため、
「数字やモノがあふれる、賑やかな一枚」にしたいと考えました。
そこで、以下の2案を考えました。

A案 生産ラインから消費者に渡るまでの経過や情報の流れ を表したイラスト
B案 複数のテーマが、各地で同時進行で起きている様子 を表したイラスト

3.選ばれた案を、見やすく整理する

結果として、B案が採用されました。

画面が単調にならないよう、
以下のような点に気を付けながら全体を構成していきます。

・それぞれの要素の配置を調整する
・目線の流れを整理する
・クライアントが見せたいモチーフの大きさを考える

最後に配色を行い、完成です。

完成したイラストの前に、「何をどう見せるか」を整理する工程があります。
その考え方が、ラフの段階に詰まっています。

具体例 2|初学者視点で補った例(Linux概論)

1.教材内容・初学者がつまづきそうなポイントを確認する

別の教科として、Linux概論の教材を担当した場合もあります。

この場合、私自身がLinuxの専門知識を持っていないため、
まずは教材をざっと読み、「ここで置いていかれそうだな」と感じる部分を探します。

たとえば、
「これは何のことだろう?」
「前提の説明がないと、この先が分からなくなるのでは?」
と感じる箇所です。

2 .「説明が必要なポイント」にイラスト入れる案を提案・確認する

そうしたつまずきそうなポイントの中から、
特に影響が大きい部分をピックアップし、

「ここで一度説明があると、後の内容が理解しやすくなると思います」

と考えた場所に、
イラストを入れてはどうかと提案することがあります。

3.書き手が気づきにくい部分を補う

教材執筆者は専門的な内容に慣れているため、
どこが分かりにくいかに 気づきにくいこともあります。

そのため、「初めて読む人の目線」で読み直し、
説明の抜けやすい部分を補う役割として イラストを使うことがあります。

内容を知っている人以外にも、「初めて触れる人の目線」で
整理することを大切にしています。

具体例 3|情報を整理し直した例(ラフの調整)

状況によって、次のような提案をすることがあります。

提案A.ラフ段階で、情報を整理し直した場合

クライアントからいただくラフには、
文字情報が多すぎる場合や、イラストで誘導しなくても
すでに理解できる内容が含まれていることがあります。

たとえば、
キャラクターが説明文をそのまま話していて、
文章としては理解できるものの、
イラストとしての役割が薄くなっているケースです。
その場合は、改めてまとめ方を一緒に考えることもあります。

1.まず「状況」と「役割」をすり合わせる

その場合、このイラストが
「どんな状況で」「どんな役割を持つのか」を
改めてすり合わせます。
以下のような内容を確認します。

説明を補うためのもの?
理解を促すためのもの?
・読み進めるための導線

2.文字をイラストに置き換えても、伝わるか検討する

役割が整理できたら、
文字で書かれている内容を
「イラストに置き換えられないか」を考えます。

また、意味が重複している部分はまとめるなど、
情報量を減らしても伝わるかを検討します。

3.構図と画面の単調さをチェックする

あわせて

・構図が単調になっていないか
・視線の流れが自然かどうか
・文章量を減らし
・画面にリズムが出ているか

などを確認し、配置や表現の整理を提案することがあります。

描き足すだけでなく、整理し直すことで
イラストの役割がはっきりすることもあります。

提案B.複数のイラストがある場合の情報整理

複数のイラストを制作する場合、
構造的に同じ説明をしているイラストは、
シリーズとしてフォーマットを揃えたほうが理解しやすくなると考えます。

そのため、
図の構成やレイアウトを統一することを提案することもあります。

提案C.大事なポイントに絞ってイラストを入れる提案

すべてをイラストにすると、大事な部分が弱くなってしまい、
かえって平坦で分かりにくくなると判断し、
説明は文章に任せることを提案したこともあります。

提案D.イラスト以前に、用語や言い回しを整理する

イラストを描く前に、
・用語の使い方
・説明の順序
について、簡単な整理案を出すことがあります。

提案E.同じ内容でも、読む人によって見せ方を変える

同じ内容でも、初学者向けか、復習用かによって
イラストの情報量を変えることがあります。

初学者用には
・段階的に理解できるイラストで説明
・比喩イラスト
・簡単な漫画表現
などで、心理的なハードルを下げるように設計を考えます。

ユーザーに合わせた見せ方を、常に考えるように心がけています。

Q. どこまで相談していいのでしょうか?

A. 内容がまだ整理されていない段階や、
  「どこが分かりにくいのか分からない」という状態でもご相談いただけます。
    打ち合わせや資料をもとに、説明が必要なポイント、イラストを入れる位置から一緒に考えます。

「内容整理」・「図解」のご相談は、
こちらよりご連絡ください。

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